防災について考える Disaster prevention

「2011年3月11日午後3時ごろ、東日本大震災の時、みんな何していましたか?」

先日のはす花こどもファミリークリニックでの防災についての話し合いは、そんな質問から始まりました。もう10年以上も前の出来事ですから、スタッフの多くが子育て真っただ中で戸惑った!という記憶を話してくれました。当時仕事中だった私はというと、帰宅難民になり、仕事をこなすため病院に2日間、寝泊りしました。ところが翌朝、朝ごはんを買おうと向かった院内のコンビニの棚には、なんの食料品も無く、状況の深刻さを感じました。パンもおにぎりも、さとうのごはんも、お菓子すらないのです。結局、備蓄のカップラーメンをいただきながら、もう心細さ全開、内心は空腹でもいいから早く家に帰りたい気持ちになっていました。こうして明日の不安すら払拭できない悲観的な状況に、日ごろは活気に満ちた医局がこの時ばかりは、不気味な静けさに包まれていた様子であったことは、今も忘れられません。

連絡手段について

共通して話題に出たのは、あのとき、「電話が全然繋がらなかった!」ということです。はす花こどもファミリークリニックでは、万が一の場合、災害用伝言ダイヤル(171)または災害用伝言版(web171)を利用します。電話の場合はパスワードなしで、当院の電話番号をプッシュして、ご利用ください。WEB伝言板もネット環境が正常なら利用しようと思っています。もちろん最初は当院ホームページを覗きにきてください。

診療時間内に震災がおこったら

ご帰宅が可能な状況か確認できるまで院内に待機していただきます。スタッフが案内しますので、指示に従ってください。

診療時間外に震災がおこったら

電気ガスの流通や物資が滞る大震災を想定しての記載ですが、そうした場合はクリニックでの診療は困難です。電話が繋がらないからといって直接ご来院いただいても、診療していないかもしれません。院長は板橋区医師会に所属していますので、自らの安全が確保されたら、災害拠点病院で診療にあたるよう依頼を受けています。私は板橋中央病院か、日本大学医学部付属板橋病院に出向します。災害拠点病院をあらかじめご確認いただき、ご自宅から徒歩でもいける病院を決めておくとよいでしょう。

災害時にケガをしてしまったら(緊急医療救護所)|板橋区公式ホームページ

火災がおこったら

クリニック内で発生する、あるいは周辺建物で発生する、どちらも想定されます。安全な場所に避難するよう、スタッフが誘導します。小さな火種は消火できるよう、消火器の使い方を消防士さんに教えていただきました。炎の芯に向かって噴射することが肝要です。しかし、炎の規模によっては、消火器を使用することによって、煙で避難路が見えにくくなることもあるようなので、注意が必要です。避難の際には院内の誘導灯(3つあります)をガイドに進んでください。

備えあれば憂いなし、ですね。地域の一員として、町の安全についてともに学び、これからも考えてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

The way we let you know about our messages in a disaster.

We use Disaster Emergency Message Dial (171). Please visit this website for more details.

Disaster Emergency Message Dial (171) | Corporate Information | NTT EAST.

Please call the clinic’s phone number as we do not set a password.

In case an earthquake occurs during the consultation hours.

You will need to wait in the hospital until we can confirm whether you are able to return home. Staff will guide you, so please follow their instructions.

In case an earthquake occurs outside of clinic hours.

The phone may not be connected, and if you come directly to the clinic, there is a possibility that we may not be providing consultations.

Please receive a consultation at the disaster response hospital.

The disaster response hospital in Itabashi-Ku is as follows:

  1. Teikyo University Hospital
  2. Nihon University Itabashi Hospital
  3. Tokyo Metropolitan Toshima Hospital
  4. Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology

If you live in Itabashi-Ku, I think you could walk to any of these hospitals. Please check the map in advance.

In case a fire occurs

The staff will guide you to evacuate to a safe place. I learned how to use a fire extinguisher from a firefighter the other day. Using a fire extinguisher can sometimes make it difficult to see the escape route due to smoke. When evacuating, please proceed guided by the emergency lights within the facility (there are three of them).

You can never be too prepared. As a member of the community, I would like to learn together about the safety of our town. I appreciate your support.